川井博之(かわいひろゆき)プロフィール

 1968年、大阪に生まれる。6歳からピアノを高木加津子に師事。東大阪市立弥刀中学校でマンドリンオーケストラの指揮を担当、大阪府立高津高校では、吹奏楽部でホルン、指揮、作曲、編曲にとりくみ、アンサンブルのおもしろさに目覚めた。1987年京都大学文学部に入学、理学部の有志とともに自主ゼミ「数理哲学ゼミ」を結成し、数学、哲学、宗教と音楽の関連を研究した。文学部哲学科(哲学専攻)ではバートランド・ラッセルの論理学、同大学院文学研究科(哲学専攻)では数学と音楽の哲学を専攻。
 大学院在学中、中野振一郎にチェンバロを師事。修士課程修了後、関西を中心にチェンバロの演奏活動を開始。また、音楽教育にも興味をもち、1998〜2003年、楽譜の読めない大人のためのピアノメソッドを開発する「トツカ・ピアノ・メソッド振興会」の指導講師、事務局を務めた。
 2003年秋、大阪市内に「川井博之チェンバロハウス」を設立。
 現在は演奏活動とともに、演奏の身体技法、ヨーロッパの言語と音楽の関係、ヨーロッパ哲学の伝統と音楽の関係などについて研究成果の発表、一般学習者向きカリキュラムの実用化にむけて作業中。バロック以前の音楽の総合性と20世紀音楽の開かれた性格をとりいれて、現代的で応用性が広く、しかも初心者、部外者が気軽に出入りできる音楽教育にとりくんでいる。(2010年11月21日 最終改訂)

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